
「左ハンドルの外車って日本で運転しにくいんじゃないの?」「右側通行の国の車を日本で乗るのは危険?」



今回はこのような疑問にお答えしていきます!
確かに左ハンドル車には日本特有の不便さがありますが、実は運転の楽しさやステータス性など、右ハンドル車にはない魅力的なメリットが数多く存在します。
本記事では、左ハンドル外車が日本で運転しにくいと言われる具体的な理由と、多くの人が知らない5つの意外なメリット、さらに快適に乗りこなすためのコツまで徹底解説します
左ハンドル外車が日本で運転しにくいと言われる5つの理由


理由①:料金所や駐車場の発券機が遠い
左ハンドル車で最も不便を感じる瞬間が、高速道路の料金所や駐車場の発券機での対応です。日本の道路インフラは右ハンドル車を前提に設計されているため、運転席が左側にある車では、発券機まで手が届きません。窓から大きく身を乗り出したり、一度シートベルトを外して体を伸ばす必要があり、特に雨の日は窓を大きく開ける必要があるため、車内が濡れてしまうこともあります。
理由②:右折時の対向車確認が難しい
交差点での右折は、左ハンドル車運転の最大の難関のひとつです。運転席が左側にあるため、対向車線の視界が助手席側のピラーや同乗者によって遮られやすくなります。特に、対向車線に右折待ちの車がいる場合、その車の陰から直進してくる車やバイクが見えにくく、確認のために大きく身を乗り出す必要があります。この視界の制限は、事故リスクを高める要因にもなりかねません。
理由③:狭い道でのすれ違いで距離感がつかみにくい
日本の住宅街や山道などの狭い道路では、左ハンドル車特有の問題が顕著になります。運転席から左側(歩道側)の距離は把握しやすいものの、右側(対向車側)の車幅感覚がつかみにくくなります。これにより、すれ違い時に必要以上に左に寄りすぎて縁石に接触したり、逆に対向車との距離を取りすぎて通行の妨げになることがあります。
理由④:ドライブスルーが利用しにくい
ファストフード店やコーヒーショップのドライブスルーも、左ハンドル車にとっては大きな障壁です。注文窓口や商品受け取り窓口が右側にあるため、助手席の人に頼むか、車から降りて対応する必要があります。一人で運転している場合は特に不便で、場合によってはドライブスルーの利用を諦めざるを得ないこともあります。
理由⑤:助手席側の死角が大きい
左ハンドル車では、助手席側(右側)の死角が右ハンドル車よりも大きくなります。特に左後方の確認が難しく、車線変更時や合流時には注意が必要です。また、歩行者や自転車が右側から接近してくる場合の認識が遅れがちになり、住宅街や商店街など、歩行者の多い場所での運転には特別な注意が必要になります。
左ハンドル外車の意外な5つのメリット


メリット①:本来の設計思想で走行できる
メーカーが意図した運転感覚を体験できる
ヨーロッパ車の多くは左ハンドルを基準に設計されています。エンジンの搭載位置、重量配分、サスペンションセッティングなど、すべてが左ハンドルを前提に最適化されているため、メーカーが本来意図した走行性能を100%体感できます。特にスポーツカーでは、この違いが顕著に現れることがあります。
ステアリングフィールやペダル配置が最適化されている
左ハンドル車では、ステアリングシャフトの取り回しが自然で、ペダル配置も理想的な位置に設定されています。右ハンドル仕様に変更する際、これらの配置が妥協的になることがあり、特にマニュアル車では、シフトフィールに違いが出ることもあります。
メリット②:希少性とステータス性が高い
周囲の注目を集めやすい
日本では左ハンドル車は少数派であるため、自然と注目を集めます。高級車やスポーツカーの左ハンドル仕様は、「本物志向」「こだわり」を持つオーナーの証として認識されることが多く、車好きの間では一目置かれる存在となります。
車好きとのコミュニケーションのきっかけになる
左ハンドル車は、車好き同士の会話のきっかけになりやすいという特徴があります。駐車場やガソリンスタンドで「左ハンドルですね」と声をかけられることも多く、車を通じた新しい人間関係が生まれることもあります。
メリット③:リセールバリューが安定している
左ハンドル限定モデルは価値が下がりにくい
一部の高級車やスポーツカーでは、左ハンドル仕様の方が中古車市場での価値が安定している傾向があります。特に限定モデルや本国仕様車は、コレクターズアイテムとしての価値も加わり、年数が経っても価格が下がりにくい特徴があります。
コレクターズアイテムとしての需要がある
将来的にクラシックカーとなる可能性のある車種では、オリジナルの左ハンドル仕様であることが重要な価値となります。特にフェラーリやポルシェなどの名車は、左ハンドル仕様であることが、コレクターにとって重要な要素となります。
メリット④:輸入車特有の選択肢が広がる
日本未導入の右ハンドルモデルも選べる
並行輸入を利用すれば、日本に正規輸入されていないモデルやグレードを手に入れることができます。本国では人気でも、日本市場には導入されていない魅力的なモデルが多数存在し、左ハンドルであれば選択肢が大きく広がります。
本国仕様の装備やグレードが手に入る
日本仕様では省かれることのある装備や、本国限定のカラーリング、エンジンバリエーションなど、左ハンドル車なら本国仕様そのままの車を手に入れることができます。
メリット⑤:運転の集中力と技術が向上する
常に意識的な運転が求められる
左ハンドル車の運転は、常に周囲への注意と車両感覚を意識する必要があるため、自然と運転への集中力が高まります。漫然とした運転になりにくく、安全運転の意識が向上する効果があります。
車両感覚が研ぎ澄まされる
日常的に左ハンドル車を運転することで、車幅感覚や距離感が鍛えられます。この経験は、右ハンドル車を運転する際にも活かされ、全体的な運転技術の向上につながります。
左ハンドル外車を快適に乗りこなすための実践的なコツ


料金所や発券機対策:事前準備とテクニック
料金所対策として最も効果的なのは、ETCの装着です。これにより、高速道路の料金所問題は完全に解決します。駐車場では、発券機用の「マジックハンド」と呼ばれる伸縮式の棒を常備することで、座ったまま券を取ることができます。また、助手席に同乗者がいる場合は、あらかじめ協力をお願いしておくことも重要です。
右折時の安全確認方法
右折時は、まず早めにウインカーを出して後続車に意思表示をします。対向車の切れ目を慎重に待ち、必要に応じて上体を右に傾けて視界を確保します。また、助手席のヘッドレストを下げておくことで、少しでも視界を広げることができます。無理な右折は避け、安全が確実に確認できるまで待つことが大切です。
狭い道でのすれ違いのポイント
狭い道では、左側の感覚を基準にして、ゆっくりと走行することが基本です。対向車とすれ違う際は、できるだけ広い場所を選んで待機し、相手に先に通ってもらうことも選択肢です。ドアミラーを有効活用し、必要に応じて窓を開けて直接確認することも重要です。
駐車時の注意点とコツ
駐車場では、できるだけ左側に余裕のある区画を選びます。バック駐車の際は、左側のラインを基準にして、ゆっくりと慎重に行います。前進駐車の場合は、右側の車止めや壁との距離に特に注意が必要です。駐車支援システムがある場合は、積極的に活用しましょう。
慣れるまでの練習方法
最初は交通量の少ない広い道路や駐車場で練習を重ねます。特に右折の練習は重要で、様々な交差点で経験を積むことが大切です。また、同乗者に協力してもらい、右側の距離感を教えてもらいながら練習することも効果的です。1〜2ヶ月程度で基本的な操作には慣れますが、完全に慣れるまでには半年程度かかることもあります。
左ハンドル外車の購入前に知っておくべきポイント


左ハンドル車に向いている人・向いていない人
左ハンドル車に向いているのは、運転が好きで新しいことへの挑戦を楽しめる人、車へのこだわりが強い人、週末のドライブを中心に使用する人などです。一方、毎日の通勤で使用する人、運転に自信がない人、家族で共用する予定の人は、慎重に検討する必要があります。
日常使いでの実用性を考慮する
通勤経路に料金所が多い、狭い道を頻繁に通る、ドライブスルーをよく利用するなど、日常の使用シーンを具体的にイメージすることが重要です。また、家族が運転する可能性がある場合は、全員が左ハンドルに対応できるかも確認が必要です。
保険料や維持費への影響
左ハンドル車だからといって、保険料が特別に高くなることはありません。ただし、並行輸入車の場合は、車両保険の設定や修理費用が高くなる可能性があります。また、部品の調達に時間がかかることもあるため、維持費全体では右ハンドル車よりも高くなる傾向があります。
試乗時にチェックすべきポイント
購入前の試乗では、実際の使用環境に近い道路で運転することが重要です。右折のしやすさ、狭い道での取り回し、駐車のしやすさなどを重点的にチェックします。また、視界の確認、ペダルの位置、シートポジションの調整範囲なども忘れずに確認しましょう。
左ハンドル外車に関するよくある質問
- 左ハンドル車は事故率が高いって本当?
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統計的に左ハンドル車の事故率が特別に高いというデータはありません。ただし、慣れない初期段階では注意が必要で、特に右折時の事故リスクには留意が必要です。適切な練習と慎重な運転を心がければ、右ハンドル車と同等の安全性を保つことができます。
- 左ハンドル車で車検は通る?
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左ハンドル車でも、日本の保安基準を満たしていれば問題なく車検に通ります。正規輸入車はもちろん、並行輸入車でも適切な改善(ヘッドライトの光軸調整など)を行えば車検取得は可能です。ただし、並行輸入車の場合は、初回の車検取得時に追加の書類が必要になることがあります。
- 初心者でも左ハンドル車は運転できる?
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運転免許を取得したばかりの初心者には、左ハンドル車はおすすめしません。まず右ハンドル車で十分な運転経験を積み、基本的な運転技術を身につけてから左ハンドル車に挑戦することをおすすめします。ただし、海外で左ハンドル車の運転経験がある場合は、この限りではありません。
- 左ハンドル車を右ハンドルに改造できる?
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技術的には可能ですが、莫大な費用(数百万円以上)がかかり、現実的ではありません。また、改造により車両の価値が大きく下がり、安全性にも問題が生じる可能性があります。左ハンドル車を購入する場合は、そのまま乗り続ける覚悟が必要です。
まとめ:左ハンドル外車は本当に運転しにくいのか?


左ハンドル外車の運転は、確かに日本の道路環境では不便な面があることは事実です。しかし、それは「運転不可能」なレベルではなく、工夫と慣れで十分に対応できる範囲のものです。
左ハンドル車の主なデメリット:
- 料金所や駐車場での不便さ
- 右折時の視界の制限
- 狭い道での取り回しの難しさ
- ドライブスルーの利用困難
- 助手席側の死角の大きさ
一方で、左ハンドル車には以下のような魅力もあります:
- メーカー本来の設計思想を体験できる
- 希少性による所有満足度の高さ
- 安定したリセールバリュー
- 幅広い車種選択の可能性
- 運転技術の向上
結論として、左ハンドル外車は「日常使いには多少の不便があるが、それを上回る魅力と価値がある」と言えます。購入を検討する際は、自分のライフスタイルと使用目的を明確にし、メリット・デメリットを十分に理解した上で決断することが重要です。
左ハンドル車との付き合いは、単なる移動手段としての車ではなく、「特別な相棒」として車と向き合うことになります。その覚悟と愛情があれば、左ハンドル外車は、かけがえのない存在となるでしょう。
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