
「中古ボルボを買いたいけど、他の車と何が違うの?」「ボルボって故障しやすいって聞くけど本当?」



今回はこのような疑問にお答えしていきます!
実は、ボルボには他の車にはない独特な特徴があります。この特徴を知らずに購入すると、後で思わぬトラブルに見舞われることも。でも安心してください。ボルボならではのチェックポイントを押さえれば、初心者の方でも安心して良い中古ボルボを選ぶことができるんです。
今回は、私たちボルボ専門店が長年の経験から学んだ「ボルボだからこそ確認すべきポイント」を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
なぜボルボは「特別」なのか?


北欧生まれの車ならではの特徴
ボルボはスウェーデン生まれの車です。スウェーデンといえば、冬は雪深く、夏は白夜がある厳しい自然環境の国ですよね。そんな環境で生まれた車だからこそ、他の車にはない特別な装備や設計がされているんです。
例えば、寒い冬でも快適に過ごせるようシートヒーターが標準装備されていたり、雪で汚れたヘッドライトを洗浄するためのヘッドライトウォッシャーが付いていたり。これらは日本の車にはあまり見られない装備ですよね。
安全への強いこだわり
ボルボといえば「安全」。これは単なるイメージではなく、実際に世界初の安全技術をたくさん生み出してきた実績があります。皆さんが普段使っている3点式シートベルトも、実はボルボが発明したものなんですよ。
でも、安全装備が充実している分、その機能が正常に動作するかどうかのチェックも重要になってきます。国産車では見かけない装備も多いので、「何をチェックすればいいか分からない」という方も多いはずです。
ポイント1:ボルボ特有の「弱点」を知っておこう


ETM(アクセルの制御装置)の確認
まず最初に覚えておいてほしいのが「ETM」という部品です。難しい名前ですが、簡単に言うと「アクセルペダルとエンジンをつなぐ仲介役」のような部品です。
この部品、実はボルボの中でも故障しやすい部品として有名なんです。故障すると、アクセルを踏んでも車が進まなくなったり、最悪の場合、走行中に突然エンジンが止まってしまうことも。
簡単にできるチェック方法:
- エンジンをかけて、アクセルペダルを軽く踏んでみる
- 反応が遅かったり、踏んでも回転が上がらない場合は要注意
- 試乗時に「なんだかもたつくな」と感じたら確認してもらう
修理には20万円以上かかることもあるので、購入前に必ず確認しましょう。
オイルが漏れやすい箇所をチェック
ボルボは長距離を走ることが多いヨーロッパで設計されているため、日本のような「ちょい乗り」が多い環境では、オイル関係のトラブルが起きやすいんです。
特に確認したいのは:
- エンジンの下に黒いシミがないか
- エンジンルームに変な臭いがしないか
- 排気ガスに白い煙が混じっていないか
「少しくらいなら大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、ボルボの場合、小さな不具合が大きなトラブルにつながることがあるので要注意です。
ポイント2:北欧車ならではの装備をチェック


シートヒーターは正常に動く?
ボルボのほとんどの車にはシートヒーターが付いています。「日本では使わないから関係ないよ」と思うかもしれませんが、実は冬の朝などはとても便利な機能なんです。
でも、このシートヒーターが故障すると修理が大変。シート全体を分解する必要があるため、工賃だけで10万円を超えることもあります。
チェック方法:
- 運転席と助手席、両方のスイッチを押してみる
- 2〜3分で暖かくなり始めるかを確認
- 変な臭いや焦げ臭さがしないかチェック
夏場の購入でも、必ず確認しておきましょう。
ヘッドライトが自動で洗われる仕組み
ボルボには「ヘッドライトウォッシャー」という、ヘッドライトを自動で洗浄する機能が付いていることが多いです。雪国では重宝する機能ですが、故障していると車検に通らないこともあります。
ウォッシャー液のスイッチを操作して、ヘッドライト部分からも液体が出るかを確認してみてください。意外と見落としがちですが、修理すると結構な費用がかかります。
ポイント3:ボルボ自慢の安全装備は正常?


自動ブレーキ機能の確認
ボルボといえば、世界で初めて実用化した自動ブレーキ「City Safety」が有名です。フロントガラスの上部に小さなセンサーが付いていて、前の車や障害物を感知して自動でブレーキをかけてくれる機能です。
でも、このセンサーが汚れていたり故障していたりすると、せっかくの安全機能が働きません。
チェックポイント:
- フロントガラス上部のセンサーに汚れや傷がないか
- メーター内に関連する警告灯が点いていないか
- 設定画面でシステムが認識されているか
修理となると、センサーやコンピューターの交換で高額になることがあります。
死角を教えてくれる機能
サイドミラーに小さなランプが付いていて、隣の車線に車がいると光って教えてくれる「BLIS」という機能も、ボルボの特徴的な安全装備です。
実際に隣に車を停めてもらって、ミラーのランプが点灯するかテストしてみましょう。この機能が故障すると、ミラー自体を交換することになり、想像以上に費用がかかります。
ポイント4:複雑な電装系のトラブルを見抜く


「車のコンピューター」の調子をチェック
最近のボルボは、まさに「走るコンピューター」です。エアコンからオーディオ、安全装備まで、すべてがコンピューターで制御されています。
このコンピューターシステムに不具合があると、一見関係なさそうな複数の機能が同時におかしくなることがあります。
気をつけたい症状:
- キーレスエントリーが効いたり効かなかったりする
- 室内灯が勝手に点いたり消えたりする
- エアコンやオーディオの調子がおかしい
これらの症状が複数同時に起きている場合は、「車の司令塔」にあたる部品の故障の可能性があります。
4WD(四輪駆動)システムの確認
ボルボの4WDシステムは、路面状況に応じて自動的に前後のタイヤに力を配分する高度なシステムです。雪道や雨の日の安心感は抜群ですが、故障すると修理費が高額になります。
試乗時に以下をチェック:
- 発進時にスムーズに動くか
- コーナーを曲がる時に変な音がしないか
- 4WDの警告灯が点いていないか
ポイント5:年式による注意点を知っておこう


2000年代のボルボの特徴
この時代のボルボは、フォード傘下にありながらもボルボらしさを保っていた時期です。比較的故障は少ないのですが、いくつか注意点があります。
よくあるトラブル:
- エアコンが効かなくなる
- パワーウィンドウの動きが悪くなる
- 先ほど説明したETMの不調
「古い車だから仕方ない」と思わず、これらの部分は重点的にチェックしましょう。
2010年代以降のボルボ
中国企業の傘下に入り、新しい技術がたくさん採用された時期です。燃費は良くなりましたが、その分システムが複雑になりました。
重点チェック項目:
- インフォテインメント(ナビやオーディオ)の動作
- 各種安全装備の動作確認
- エンジンの不具合履歴
特に、画面操作でほとんどの機能を制御するようになったので、タッチパネルの動作確認は必須です。
なぜ専門店での購入がおすすめなのか


「ボルボのクセ」を知っているから安心
ボルボには、他の車にはない独特の「クセ」があります。これは決して悪いことではなく、ボルボならではの特徴なのですが、それを知らずに購入すると戸惑うことがあります。
例えば:
- エンジンの暖機運転に時間がかかる
- 特定の操作手順を守らないと警告灯が点く
- メンテナンスのタイミングが他車と違う
専門店なら、こうした「ボルボあるある」を事前に教えてくれるので、購入後に「故障かと思った」ということがありません。
部品の調達力が違う
ボルボの部品は、国産車に比べて入手が困難な場合があります。特に古いモデルになると、部品の在庫を持っている店舗は限られてきます。
専門店なら:
- 純正部品の在庫を豊富に持っている
- 海外からの部品調達ルートがある
- 互換性のある代替部品の知識がある
購入後のメンテナンスを考えると、この差は非常に大きいです。
アフターサービスの充実
ボルボは「買って終わり」ではなく、長く付き合っていく車です。定期的なメンテナンスはもちろん、ちょっとした不具合や疑問についても気軽に相談できる関係が大切です。
専門店なら:
- ボルボ特有のメンテナンススケジュールを把握
- 故障の予兆を早期発見
- ライフスタイルに合わせたアドバイス
まとめ:ボルボとの良い出会いのために


ボルボは確かに他の車とは違う特徴を持った車です。でも、それは決して「扱いにくい」ということではありません。その特徴を理解して適切にメンテナンスすれば、20万キロでも30万キロでも、長く安心して乗り続けることができる素晴らしい車なんです。
今回のポイントをまとめると:
- ETMなどボルボ特有の弱点を事前にチェック
- シートヒーターなど北欧車ならではの装備の動作確認
- 安全装備が正常に機能するかの確認
- 複雑な電装系のトラブルを見抜く
- 年式による特徴を理解した上でのチェック
そして最も大切なのは、これらのポイントを熟知した信頼できる専門店で購入することです。
中古ボルボ選びで迷った時は、「安さ」だけでなく「安心」を重視してください。少し価格が高くても、専門店で購入した方が結果的に満足度の高いボルボライフを送ることができるはずです。
良質な中古ボルボとの出会いが、皆さんの素晴らしいカーライフのスタートとなることを心から願っています。
【ボルボ専門店】弊社HPはこちら↓↓
https://ones-box.com
コメント