
「車の整備って難しそう…自分でエンジンをいじるなんて無理かも…」



今回はこんなお悩みにお答えしていきます!
実は基本的なエンジンメンテナンスは初心者でも十分可能です。この記事では、自分でできる簡単なエンジンメンテナンス方法を紹介します。プロに頼むより費用が半分以下になるだけでなく、愛車への理解も深まりますよ。
なぜ自分でエンジンメンテナンスをするといいの?


エンジンは車の心臓部。定期的なメンテナンスが大切です。自分でメンテナンスする主なメリットは:
- 費用が安くなる: 工賃がかからないので、最大50%以上も節約できます
- 車のことがよく分かるようになる: 自分の手で整備することで、車の仕組みへの理解が深まります
- 小さな異常にも気づきやすくなる: 定期的に点検することで、大きな故障を未然に防げます
- いざという時に役立つ: 基本的な知識があれば、急な故障時も冷静に対応できます
初心者でも始められる!必要な道具リスト


基本的なメンテナンスに必要な道具はそれほど多くありません:
- レンチセット(主に10~19mmサイズ)
- ドライバー(プラスとマイナス)
- オイルフィルターレンチ(オイル交換に必要)
- オイル受け(廃油を受ける容器)
- じょうご(オイル注入時に便利)
- 布きれ(汚れを拭き取るため)
- 作業用手袋
- ジャッキとジャッキスタンド(車を持ち上げるとき用)
これらは、ホームセンターやカー用品店で15,000円程度で揃います。自分でオイル交換を3回するだけで元が取れる計算です。
安全に作業するための基本ルール


メンテナンス作業を始める前に、必ず以下のことを確認しましょう:
- 平らな場所に駐車する
- エンジンを止めてキーを抜く
- 駐車ブレーキをしっかりかける
- エンジンが冷えていることを確認する(やけど防止)
- 袖口の広い服や装飾品は避ける(巻き込み防止)
【必須メンテナンス1】エンジンオイル交換


なぜ重要なの?
エンジンオイルは車の血液のようなもの。以下の大切な役割があります:
- 部品同士の摩擦を減らす
- エンジンの熱を冷ます
- エンジン内部の汚れを洗い流す
- 金属部品の錆びを防ぐ
オイルが古くなると、これらの働きが弱まり、エンジンの寿命が縮む原因になります。
いつ交換すればいい?
- 一般的には:5,000km走行か6ヶ月ごと
- 短距離ばかり走る場合:3,000km走行ごと
- 高品質の合成油使用時:7,000km走行ごと
自分でオイル交換する方法(所要時間:約30分)
- 準備: 車を平らな場所に停め、エンジンを少し温めてから止めます
- 車の下に潜れるようにする: 必要に応じてジャッキアップします
- オイルを抜く: 車の下にあるドレンボルトの下に受け皿を置き、ボルトを緩めてオイルを抜きます
- オイルフィルターを交換: 専用のレンチで古いフィルターを外し、新しいものを取り付けます
- 新しいオイルを入れる: 車種に合った適量のオイルを入れます
- 漏れがないか確認: エンジンをかけて、オイル漏れがないか確認します
節約できる金額
お店に頼む場合と自分でやる場合の差額
・オイル代4,000円→2,500円 差額1,500円
・フィルター代1,200円→1,000円 差額200円
・工賃3,000円→0円 差額3,000円
合計8,200円→3,500円 差額4,700円×年2回
年に2回交換すると、年間9,400円も節約できます!
【必須メンテナンス2】エアフィルター清掃・交換


なぜ重要なの?
エアフィルターは車の「肺」のような役割。空気中のホコリや異物をキャッチして、きれいな空気だけをエンジンに送ります。汚れると以下の問題が起きます:
- 燃費が10%ほど悪くなる
- エンジンの力が弱くなる
- エンジンの寿命が短くなる
いつ点検・交換すればいい?
- 一般的には:15,000km走行か1年に1回
- ほこりの多い環境では:もっと頻繁に
自分でできる点検・清掃方法(所要時間:約15分)
- エアクリーナーボックスを見つける: エンジンルームの中の大きな黒いプラスチックケースです
- カバーを開ける: クリップやネジを外します
- フィルターを取り出す: 向きをメモしておきましょう
- 点検: 光に透かして汚れを確認します
- 清掃: 軽い汚れなら、逆側から空気を吹きかけて清掃します(水洗いは厳禁)
- 元に戻す: 同じ向きでセットし、カバーをしっかり閉めます
節約できる金額
お店に頼む場合と自分でやる場合の差額
・フィルター代2,500円→2,000円 差額500円
・工賃1,500円→0円 差額1,500円
・合計4,000円→2,000円 差額2,000円
さらに燃費改善で年間5,000円ほど節約できます!
【必須メンテナンス3】スパークプラグの点検・交換


なぜ重要なの?
スパークプラグはガソリンエンジンの「火打ち石」。燃料に火花を飛ばして爆発させる重要な部品です。劣化すると:
- エンジンがかかりにくくなる
- アイドリング時の振動が増える
- 加速が悪くなる
- 燃費が悪化する
いつ交換すればいい?
- 普通のプラグ:30,000km走行ごと
- 高性能プラグ(イリジウムなど):60,000〜100,000km走行ごと
自分でできる交換方法(所要時間:約45分)
- エンジンが冷えていることを確認
- プラグコードまたはイグニッションコイルを外す
- プラグレンチでプラグを外す
- 新しいプラグを適切な強さで締める(強く締めすぎると危険です)
- コードやコイルを元に戻す
節約できる金額(4気筒車の場合)
お店に頼む場合と自分でやる場合の差額
・プラグ代6,000円→6,000円 差額0円
・工賃7,000円→0円 差額7,000円
・合計13,000円→6,000円 差額7,000円
【必須メンテナンス4】ベルト類の点検


なぜ重要なの?
エンジンのベルト(ドライブベルト)は、エンジンの動力を各部品に伝える大切な役割があります。切れると大きなトラブルの原因になります。
何をチェックする?
- ひび割れや傷:ベルトに亀裂やほつれがないか
- 異音:エンジン始動時に「キーキー」という音がしないか
- 張り具合:ベルトを指で押して10〜15mm程度たわむのが適正
点検方法(所要時間:約10分)
- エンジンが止まっていることを確認
- ベルトの位置を確認:一般的にエンジンの前面にあります
- 目視で状態を確認:亀裂や摩耗がないか調べます
- 異常を発見したら:早めに交換を検討しましょう(ベルト交換は難易度が高いため、初心者は専門家に依頼することをお勧めします)
自分でできることとプロに任せるべきこと


初心者でも安心してできること
- オイル・オイルフィルター交換
- エアフィルター清掃・交換
- スパークプラグ交換(アクセスしやすい場合)
- ベルト類の点検(交換はプロに)
- バッテリーの点検・交換
プロに任せた方がいいこと
- タイミングベルト交換
- エンジン内部の修理
- 電子制御系統の修理
- エンジン警告灯が点灯した場合の診断・修理
定期点検の記録をつけよう


メンテナンスの履歴を記録しておくと、次回の交換時期が分かりやすく、万が一の故障時の診断にも役立ちます:
- 実施日と走行距離
- 交換した部品の情報
- 次回交換予定時期
- 気になった点や異常
よくある質問(FAQ)


- メンテナンスに失敗して車を壊してしまうことはありませんか?
-
基本的なメンテナンスであれば、説明書や動画を参考に慎重に行えば、初心者でも安全に作業できます。自信がない場合は少しずつ始めるか、経験者に教えてもらうとよいでしょう。
- 工具にどのくらいお金をかけるべきですか?
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最初は基本セットで十分です。15,000円程度の投資で、数回のメンテナンスでもとが取れます。
- 廃油の処理はどうすればいいですか?
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専用の容器に入れて、ガソリンスタンドや自治体の回収場所に持っていきましょう。絶対に排水溝や一般ゴミに捨ててはいけません。
- どのオイルを選べばいいですか?
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車の取扱説明書に記載されている推奨オイル(粘度や規格)を選びましょう。迷ったらディーラーで相談するのもおすすめです。
まとめ:自分でメンテナンスして愛車を長持ちさせよう


簡単なエンジンメンテナンスを自分でやることで、年間2万円以上も節約できます。
それだけでなく、愛車への理解も深まり、トラブルの早期発見にもつながります。
この記事で紹介した基本的なメンテナンスから始めて、少しずつ知識と経験を増やしていきましょう。
きっと車との関係がより深まり、ドライブの楽しさも増すはずです。
はじめは不安かもしれませんが、一度やってみると案外簡単!あなたも今日からエンジンメンテナンスにチャレンジしてみませんか?
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